やりたいことはたくさんある。
やりたいことはたくさんある。
言ってしまえばこれが全てだ。
これ以上でもこれ以下でもない。
ただ、やりたいことがたくさんある器用貧乏のお話。
私は器用貧乏だ。
自分ではそう思ったことはなかった。
子どもの頃から大体のことはやればすぐにできた。
勉強も運動も。
頑張らなくてもすぐにできた。
でも何かで1番になったことはひとつもない。
何でもある程度できるだけ。
あ、ひとつだけあった。
小学校でやった百人一首。
これだけは学年で1番をキープしていた。
でもそれだけ。
他は何もない。
子どもの頃は普通にこなせるだけで満足していた。
だって子どもだし、
楽しくこなせればそれでよかったし。
むしろ、人よりすぐにできるようになることは
かなり満足していた。
ある時、父に言われた。
「お前は器用貧乏だ」
シンプルに褒められていると思って喜んでいた。
それからしばらくして
ふと、言われたことを思い出した。
そこで初めて「器用貧乏」の意味を検索した。
辞書から引用すると、
何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。
何事にも器用なために、あちらこちらに手を出し、いずれも中途半端となり、大成しないこと。また、そのような人。
え?悪口?
全然褒められてないし
むしろ貶されてる?
いや〜、傷ついた。
確かにそうだけど
その通りだけど
傷ついた。
多分本当に当たってたから
傷ついたんだと思う。
でもそのおかげで決心できた。
器用貧乏の底上げ。
ある程度こなせるんだから
ひとつひとつ底上げすれば
かなりスキルのある人間になれる!!!
こうして 器用貧乏底上げ大作戦 が始まった。
器用貧乏がオールラウンダーになるまでのお話。
オールラウンダーにはまだなれていない。